らせん教室

ゲーテ的自然学は、現代生活に違和感や生きづらさを感じる幅広い人々にヒントを提供できます。自然とのつながりを求める都市生活者、芸術に携わる感性豊かな人々、代替医療を探求する医療従事者、人生の転換期にある方々まで。自然科学的世界観からこぼれ落ちる部分を補完し、内面的成長と精神的豊かさを重視する現代社会において、古典的智慧と近代観察を統合した独創的な自然哲学として意義深い学びです。

ゲーテの「メタモルフォーゼ」は、植物の成長過程における形態変容を通じて生命の流れを捉える観察法です。一般的な自然科学が個々の形態の機能を追求するのに対し、変化そのものの中に生命の動的なプロセスを見出します。この観察を深めることで「原型」という根本的な形成原理が直観的に認識されます。主観的で全体論的なアプローチのため科学的評価は困難ですが、自然との共感的関係を回復し、観察者自身の生命力を活性化する現代的意義を持ちます。

ゲーテ的自然学は、現象を切り離さず全体として捉え、感覚や直感を重視する自然認識の方法です。近代科学の分析的・機械論的アプローチとは異なり、自然との共感的関係を基盤とします。時間をかけた粘り強い観察、感覚の教育、謙虚な態度が求められるため実践は困難ですが、現代の自然科学が見落とす質的側面や全体性を捉える価値があります。シュタイナー教育やバイオダイナミック農法など、具体的な実践の場も存在しています。

古代ギリシアから続いた四大元素（地・水・火・風）の世界観は、感覚的に捉えられるリアリティによって長く支持されてきました。しかし近代科学への転換により、自然は抽象的な対象となり、人間との直感的関係が失われました。現代では自然支配が進む一方で精神的疎外が深刻化しています。AIは環境保護と教育を通じて自然とのつながり回復に貢献できる可能性を秘めていますが、同時に自然からの疎外を助長するリスクも抱えています。

2024年後期のスケジュールです． 定期講座の定例である第1、第3水曜日に開催します． 前期にも押戸石観察会をしましたが、 後期も観察会を予定しています． どうぞお楽しみに． ［01］09/04（第一水）四大について ［ … 続きを読む

01．1月17日（第3水）　月とリズム：2024年星座のカレンダーのテーマ 02．2月7日（第1水）オプティック・デア・ビルダー（像の光学） 03．2月21日（第3水）意識魂 04．3月6日（第1水）復活とは 05．4月 … 続きを読む

前期日程は次のとおりです． 4月と5月が変則になっていますのでご注意ください． ［1］01/18 第3水＊ 星座と月の動き：ムーンノードほか ［2］02/01 第1水 祈りについて：宗教の在り方と『私』の関わり ［3］0 … 続きを読む

らせん教室定期講座 2023年前期の開催日が決まりました． 各回の講義内容はまだ検討中ですが みなさんご予定もあると思いますので 日付のみ先にご案内いたします． 第1回 01/18 第3水 第2回 0 … 続きを読む

11月16日の定期講座は 宇宙の運動の基本、ということで、 楕円と放物線と双曲線の関係が 語られました． 一見無関係なものを メタモルフォーゼして考えるのは 楽しいし、発見がありますね． 　 当日お越しいただけなかった方 … 続きを読む