『風景への目覚め』III章 風景を知ること(内容紹介)

ゲーテ的な風景研究の第三章をご紹介します。スイスの小さな谷や湿地帯での観察を通じて、同じ種類の樹木でも環境によって全く違う姿に育つことを発見しました。視覚だけでなく鳥の声にも耳を傾け、風景の生命のリズムを感じ取ります。場所にはそれぞれ固有の「気分」や「個性」があり、長期間の観察を続けることで「場所の精霊」とも呼べる本質が見えてきます。人間と自然が協力して新しい環境を創り出す可能性も示されています。