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鴨の波紋



35 犬の鼻キス

郊外を歩くと犬の散歩をしている人とよくすれ違います.
微笑ましく感じて見ていると飼い主の方と目が合うことがあり、挨拶を交わすと嬉しい気分になります.

問題は犬のほうが駆け寄って来る場合.

別に犬はきらいではなく、足元にじゃれついてくるのはむしろ可愛いものです.

でもそんな時、犬はたいてい一瞬、鼻を押し付けていきますよね.
内心僕は、鼻キスと名づけています.

誰がどういう根拠で言ったのかわかりませんが、犬の嗅覚は人間の百万倍とか言いますね.もしそうだとしたら、鼻キスの瞬間、その犬は猛烈な量の情報を取得していることでしょう.
それはほかならぬ僕についての情報ですが、僕自身には決して知ることのできないレベルでの、超・高度な嗅覚情報です.

個人情報問題が騒がしくなって久しいですが、鼻キスによって犬に取得された僕の個人情報は、犬社会でどのように流通するのでしょう?
自分の知らない次元の自分についての情報が、自分の知らないところで流通していると思うと由々しき事態、まさに究極の個人情報の流出です.

この妄想が浮かんで以来、犬が駆け寄って来た時は緊張の瞬間となり、最近は一寸手前で犬の鼻先をかわせるようになってしまいました.

散歩をしていると、いろいろとおかしな考えが浮かんでくることがあります……(笑).


明日は前期最後の定期講座です.
この雑感コーナーとは関係なく真面目に自然現象について語られますので、どうぞご参加下さい.

2007/07/17 16:43:40